仕事でLinuxを使うことが多く、こちらFreeBSDを使う機会は滅多にない。
ccp4i、coot、PyMOL、Phenixらがサポートしてくれれば別なのでしょうがクライアント環境としてはLinuxかWindowsが主。
その足回りとなるファイルサーバや統合認証環境もクライアントに引きずられてLinuxを採用している。
よく話に聞くLinuxのファイルシステムは危ういとか、現実遭遇していないので何とも言えない。
Linux信者云々ではなく、仕事に使えれば良く、ツールが対応していない現状、それしか選べないのが実情。
ならファイルサーバをFreeBSDに。ともなるのだろうが、不具合がない現状を代えるのには躊躇う。
利用者が多いのが高性能と言う訳でもないのだが、不具合に合った際の回避策は見つけやすい。
その点FreeBSDは果たしてどうなのだろうか。
躊躇うに打ち勝つほどの価値がFreeBSDにはあるとすれば、それはzfsなのだろうか。
zfsだけならnas4freeで十分な気もするが、ここではFreeBSDを扱う。
*実マシンではなく仮想マシンとしてFreeBSDを扱います。
HDDの追加
zfs構築(スナップショット)
メモ
過去記事FreeBSD9.0
OSイメージ取得 †
ISOブート可能なイメージを入手します。ここでは下記ftpサイトの
ftp://ftp.riken.jp/FreeBSD/releases/amd64/amd64/ISO-IMAGES/9.2/
フルイメージファイル FreeBSD-9.2-RELEASE-amd64-dvd1.iso を取得しました。2.4GBの巨大なファイルです。
それ以外にはブートして、そのほかの必要なパッケージを指定したサイトから取得するネットワークインストール手法もあります。
同じftpサイトのFreeBSD-9.2-RELEASE-amd64-bootonly.iso ファイルがそれに該当します。
*ネットワークインストール方法は、こちらを参照。
仮想マシン作成 †
VMwareESXi5.1にて
- 仮想マシンのバージョン:8
- ゲストOS:その他「FreeBSD(64ビット)」
- CPU:仮想ソケット数:1、仮想ソケットあたりのコア数:1
- メモリ:1024MB
- ネットワーク:1つ
- SCSIコントローラ:LSILogicパラレル
- 仮想ディスク:8GB(Thin Provision)
として、ダウンロードしたISOファイルを仮想マシンのCDROMに当てて起動。
CDROMから起動すると下記のような画面が表示される。

その下に、Welcome to FreeBSDとあり、選択肢が表示される。
1. Boot Multi User [Enter]
2. Boot Single User
3. Escape to loader prompt
4. Reboot
Options:
5. Configure Boot Options...
ここでは1.を選ぶので、そのままEnterキーを押す。するとbootが始まる。
1. 動作選択 †
OSをインストールするか、シェルとして使用するか、LiveCDとして動かすかを選択します。ここではOSをインストールしたいので Install を選択します。

2. キーマップの選択 †
既定以外のキーボードなのでYesを選択して、

キーボードメニューからja106キーボード(Japanese 106)を選択します。

3. ホスト名を入力 †
ここではbsd.chaperone.jpとfqdnを入力します。

4. 追加インストール項目 †
portsを入れたいが軽量にしたいので全部外してみた。

5. パーティション分けツール選択 †
パーティションを区切るツールに何を使うか。提案構成(Guided)にするかマニュアル操作で作るか、あるいはshellを直接叩いて作るかが選べる。ここではManualを選択する。

区分けは
パーティションタイプ | サイズ | マウントポイント | ラベル | 備考 |
freebsd-boot | 512kb | | | 545k以下とする |
freebsd-swap | 4098Mbyte | | swap | |
freebsd-ufs | 残り全て | / | rootfs | |
としたい。まず、現在8GBのHDDが一つ認識されている。これをGPTとしてパーティションさせることにします。PartitionEditor画面でCreateを選択して、

PartitionSchemeとして、GPTを選択します。*2TB以内のHDDなら従来のMBRでもいいのかも知れない。

GPTによる調整が済むと、下記のようにこのHDDがGTPで整備されたと表示される。

そして、ここから実際のパーティションが行われます。再度Createを選択すると、パーティションタイプとサイズ、マウントポイント、ラベルを入力する欄が表示されます。上記表に従って定義を進めます。



最終的には下記のようになる。ここでFinishを選択する。

6. OSインストール †
確認画面が表示され、Commitを選択するとインストールが開始する。

インストール経過画面を経て、暫くすると完了する。

7. rootのパスワード定義 †
インストールが完了すると、rootのパスワード定義が求められる。

8. ネットワークの定義 †
OSインストーラーが認識できたNICが表示される。ここではem0のNICを調整する。

まず、選んだNICをIPv4で調整したいかと問われるが、ここはYes。

加えてDHCPを使うかと問われるが、ここはNo。

では定義するIPを入力する。

次に、IPv6はと問われるが、使わないのでNo。

resolvを問われ、searchとDNSサーバを指定する。

9. タイムゾーン †
UTCを使うかと問われるが、JSTを使いたいのでNo。

ローカルタイムを選択する地域が評され、Asiaを選んだ後にJapanを選択。

確認画面が表示されるが、Yesを選択

10. 自動起動するサービス †
sshdとntpdを選択します。

11. クラッシュダンプ †
OSがクラッシュした際に何が原因で落ちたのかを探れる手段なのですが、、いらないかな。

12. ユーザ追加 †
あとで追加するから今は不要

13. 最終調整 †
やり残したことはない?と問われるのだが、基本あとで直すのでここはExitを選択。

シェルを使っての調整をするかと問われるが、Noを選択

14. 完了 †
Rebootを選択して、システムを稼働させる。

調整 †
ntp
root@bsd:~ # ntpdate 192.168.0.3
root@bsd:~ # echo "server 192.168.0.3" > /etc/ntp.conf
root@bsd:~ # /etc/rc.d/ntpd restart
sshd
root@bsd:~ # vi /etc/sshd/sshd_config
(中略)
PermitRootLogin Yes
(中略)
root@bsd:~ # /etc/rc.d/sshd restart