昔の記事です
FreeNAS 7†
仮想マシンにFreeNAS7を導入
仮想マシンのスペックはシステム領域として250MB、共有ドライブとして2.0GBとしてメモリーは1024MB。

FreeNASのOSは下記サイトから取得します。
http://wiki.freenas.org/
安定板のFreeNAS-7-Stable 0.7.2.8191から

FreeNAS-amd64-LiveCD-0.7.2.8191.isoをダウンロード。このファイルをVMwareに運んで仮想マシンのCDROM装置のisoファイルとします。
- isoファイルをCDROMと見做して仮想マシンを起動
- ブートはそのままさせて
- Console setupにおいて、初めに起動用HDDにインストールを開始させます。ので9を選択
- 選択肢として1の[Install 'embedded' OS on HDD/Flash/USB]を選択します。
- 確認画面が出ますがのそのままOKを選択
- インストールに使っているCDデバイスを指定します。そのあまacd0を選択します。
- 次に大事なインストール先を指定します。仮想マシンで作成した256MBのHDD[da0]を選択します。
インストールが終わると
FreeNAS has been installed on da0.
You can now remove the CDROM and reboot the PC.
と表記されるので、CDROMのisoファイルを仮想マシンから外して、再起動を掛けます。
再起動後、Console setupから2Set LAN UP addressを選択して所定のIP/GW/DNSを定義します。
その後再度リブートして完成。
再起動後、指定したIPアドレスにて管理用webサイトが利用可能になるので、ブラウザを使ってそこにアクセスします。
初期アカウントはadmin、初期パスワードはfreenas。
ログイン後、
- [System]->[General]パネルにおいて、WebGUI・LanguageでJapaneseを選択。
- 同じパネル内でTime・Time zoneにてAsia/Tokyoを選択。
- 同じパネル内でTime・Enable NTPを有効にして、Time・NTP time serverにて有効なNTPサーバを指定して、[Save]をクリック
そして共有ドライブの設定を行います。
- [ディスク]->[マネージメント]パネルにおいて、[+]をクリックして、ディスクに[da1:2048MB]を選択して、[追加]
- [ディスク]->[フォーマット]パネルにおいて、選択した[da1:2048MB]をファイルシステム[UFS(GTP and Soft Updates)]にて[ディスクフォーマット]
- [ディスク[->[マウントポイント]パネルにおいて、[+]をクリックして、先のタイプ[ディスク]の[da1:2048MB]をマウントポイント名[HDD1]にて、OKします
これにて、共有ドライブはUFSにてフォーマットされ、/mnt/HDD1としてマウントされました。
この共有ドライブをiSCSIにて他マシンで共有させるには
- [サービス]->[iSCSIターゲット]->[設定]パネルにて、[iSCSIターゲット]欄の有効にチェックを入れます。
- ベース名は、iqn.から始まる任意でOK。iqn.2012-04.local.cerius.freenasとします。
- 探索 認証方法は、オートとして、[保存して再起動]
iSCSIのクライアント(iSCSIイニシエータ)との接続制限をまずは設定します。
- [サービス]->[iSCSIターゲット]->[ポータル]パネルにて、[+]をクリックして、FreeNASがiSCSI要求を待ち受けるIPとポートを指定します。FreeNASが複数のNIC/IPを持つ際に、どのIP:portからの要求なのかを定義できる。またタグ番号でその待ち受けを用途ごとに変更できる。

- [サービス]->[iSCSIターゲット]->[イニシエータ]パネルにて、[+]をクリックして、FreeNASが要求を許可するイニシエータ名あるいはネットワークを指定します。イニシエータは、iSCSI接続を要求する側(クライアント:iSCSIイニシエータ)で、iqn.から始まる任意のクライアント側の名称。これも複数タグ番号を設けて用途ごとに使用可能

- [サービス]->[iSCSIターゲット]->[認証]パネルにて、[+]をクリックして、iSCSIクライアント(iSCSIイニシエータ)がiSCSIサーバ(iSCSIターゲット)に接続する際、iSCSIターゲットに提示する[ユーザ名]と[シークレット(パスワード)]を定義します。このシークレットによる認証をCHAP認証と言う。また、これに加えてiSCSIイニシエータ側にもパスワードが定義して双方向に認証を取るのが双方向CHAP認証という。ここでもタグによって複数のユーザグループを設けることができる。

上記は2つのCHAP認証用ユーザを定義しています 定義しなければパスワードなしで接続が可能になります。
これら制約事項を使ってiSCSIクライアント(iSCSIイニシエータ)に提供する領域を定義します
- [サービス]->[iSCSIターゲット]->[ターゲット]パネルにて、エクステントの[+]をクリックして提供する領域を決めます。提供する領域はファイルとして定義してもFreeNASが持っているパーティションをそのまま提供しても構わない。FreeNASのハード構成(HDD/RAID)に依存して定める話。エクステント名はそのままextent0として、タイプはファイル、パスは/mnt/HDD1/disk1、ファイルサイズは1500MBとします。
- 同様にmsfc向けのquorum領域などを作成します。

- 次に、[サービス]->[iSCSIターゲット]->[ターゲット]パネルにて、ターゲットの[+]をクリックして、作成した領域をiSCSIターゲットのサービスで提供させます。ターゲット名はdisk0、タイプはディスク、フラグは読込み/書込み(rw)、ポータルグループは先の[ポータル]にて定義したタグを指定、イニシエータグループも同様にタグを指定します。そして実際に適用する領域をLUNO欄にてストレージをextent0(/mnt/HDD1/disk1)を選択します。
- 高度な設定欄は、認証を使い場合使用します。何も設定しなければ、定義した領域はパスワードなしで、IP([ポータル])もしくはイニシエータのみで制御されます。

以上でiSCSIターゲットの設定は完了となります。
iSCSIクライアント(iSCSIイニシエータ)側で、上記のiSCSIターゲットを利用する際。
windows2008R2では、
- [スタート]->[管理ツール]->[iSCSIイニシエータ]にて管理ツールを開き、[ターゲット]タグにて、iSCSIターゲットのマシン名/IPを入力して、クイック検索を行います。提供しているiSCSIターゲットが有効であれば、

と表記される
- [ターゲット]タグにて接続したい領域を選択して[接続]をクリックして認証が定義されていなければ、そのまま接続されます。

状態が接続完了に変更されます。その後、[スタート]->[管理ツール]->[コンピュータの管理]内[ディスクの管理]にてディスクを有効にしてフォーマットします。

- 認証が定義されていれば、[ターゲットへの接続]パネル内の詳細設定..をクリックして

CHAPログオンを有効にするにチェックを入れて、ログオン情報として先の認証の[ユーザ名]と[パスワード]を入力します。

このパスワード(ターゲットシークレット)だが、長さが12〜16文字程度必要との話がある
認証が通れば、先と同じく[コンピュータの管理]内[ディスクの管理]にて新規のディスクとして表示される。
双方向CHAP認証のためには
- [スタート]->[管理ツール]->[iSCSIイニシエータ]にて管理ツールを開き、[構成]タグにて、[変更...]をクリックして、このiSCSIクライアント(iSCSIイニシエータ)が持つイニシエータ名の変更と、シークレット(パスワード)を定義できる。

- このイニシエータ名とシークレットをFreeNASの[認証]にて双方向CHAPユーザのピアユーザ名とピアシークレットとして定義します。

一覧画面では

- この場合のiSCSIイニシエータの設定は、[ターゲットへの接続]パネル内の詳細設定..をクリックして
CHAPログオンを有効にするにチェックを入れて、ログオン情報として先の認証の[ユーザ名]と[パスワード]を入力して
加え、相互承認の実行を有効にします

これで双方向CHAP認証による接続が可能になります。